愛犬、サムリーがこの世を去ってから、約一週間が経ちました。
正直、まだ涙は止まらなくて生きる気力も失い、「もういつ死んでもいい」とさえ思ってしまっています。
でも、幸い(?)にもこの体はまだ健康で、働く力も、毎日の生活を営む力も残っている。
だったら、今、私はどうすればいいんだろう??!!
泣きながら、何度か考えました。
先日、友達と映画館に映画を観にいきました。
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています』という長いタイトルの映画でした。
とても面白かったのですが、ちょうど今のタイミングでそれを観たので普段の自分とは感じるものが、少し違ったように思います。
特に、(あまり言うとネタバレになってしまいますね 汗)命の尊さや、一日一日を大切に生きよう・・・ということを、改めて実感しました。
かけがえのないあの日々は、もう2度と戻って来ないのだから。
でもだからといって、過去に戻ることはできないから・・・。
私たちは、前に進むしかないのですよね。
私の大切な家族、サムリー。
犬として生まれ、私の傍で約14年間生きてくれたサムリーを私はこれからもずっと愛し、尊敬してゆきます。
そのためにも、自分自身の中でこの最期の日々を記録に残すことは、とても大事なことでした。
毎日、この寂しい話に付き合って下さった皆さん、共感し、温かい言葉をかけて下さった皆さん、本当にありがとうございました。
心より、感謝申し上げます。
サムリーとの最後のお別れを、記します。
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7月22日日曜日。
私たちは、土の中に眠るサムリーにそれぞれ色とりどりの花を添えました。
それは、とてもきれいな姿でした。
遠くから駆けつけてくれた夫や、友人に囲まれお陰さまでとても良いお葬式ができました。
お葬式が終わってから、私はもう一つ、この日にどうしてもしたいことがありました。
サムリーとの思い出の丘に行くことです。
近所のグイッティアオ屋さんでお昼ご飯を食べてから、私たちは夫の運転する車でその丘に向かいました。
そこは、サムちゃんと、何度も何度も歩いた丘でした。
大きな空、山、池、木、花々。
そして、季節ごとにかわる風や雲、夕日、月・・・。
この場所で、サムリーと一緒に、何度見たかわかりません。
つい最近まで一緒に歩いていたこの丘に
私はどうしても、もう一度来る勇気はありませんでした。
だから、この日はみんなについて来てもらいました。
とても、うれしかったです。
丘の上に着くと、まず私たちは大きな木の麓にある仏像の元に向かいました。
ここはサムリーがよく歩いていた場所。
この小さくて、素朴な感じの仏像さまが私は大好きでした。
私は手を合わせてから花を添え、サムちゃんの毛と爪をすぐ下の地面にそっと埋めました。
その時、雨が降ってきて夫が急いで車に戻り傘を取ってきてくれました。
みんなでまた少し移動して、今度は池の見えるところへ車を停めました。
そこはサムちゃんが一番よく歩いたり休んだりした場所だったので、私は手の中に残していたひとつまみの白い毛を、またその芝生に、撒きました。
雨がはげしくなってきたので車に戻り、私たちはそのままこの広い農園を大きくドライブして周りました。
農園は、思った以上に奥深くまで続いていて、雨季なだけに緑がとても美しかったです。
***
家に戻ってから、みんなでお茶をしている時・・・
実はもう一つ、驚くような出来事が起こりました。
2階にあがった夫が、隣の家の屋根で宙吊りになっていた小鳥を見つけたのです。
かわいそうに・・・その子は、隣の家の雨どいに作られた巣の中で片足が糸に絡まり、そのまま落ちそうになって、片足だけで暴れていたのでした。
隣の人を呼んで糸を切ってもらうと、その鳥はちょうどサムリーのお墓の上に落ちました。何日も絡まっていたのかもしれません。体はびしょ濡れで糸の張り付いた足は大きく腫れていました。
暴れて嫌がる鳥をタオルで包み夫が巻きついた糸をはさみで丁寧に切り、家にあった消毒液や薬を塗って応急処置をしました。
そしてみんなで新聞紙を細く切り、ちょうど良い大きさのプラスチックケースに鳥を入れて、即席のおうちを作りました。
野鳥(ムクドリでした)なんて飼ったことなかったけど、飛べるようになるまで面倒を見てあげなきゃ・・
なんだか知らないうちに、 その日からまた新たな命のお世話をすることになりました。
とても不思議な気持ちでした。
その夜、みんなが帰ってまた一人になってから、私はその子(ムクドリちゃん)のお世話に明け暮れ、あっという間に時間が過ぎてゆきました。
翌朝、鳥の元気な声で目が覚めました。
お水をあげてから、午前中の内に、この子を近所の動物病院に連れて行き、傷の手当をしてもらい、餌とお薬などをもらってきました。
何日も食べていなかったのか、タオルに包まりながら、ムクドリちゃんは水も餌もよく食べていました。
餌をあげてから、手の中にいるムクドリちゃんの頭をなでていると、心がとても癒されていくのを感じました。
***
でも、何でだったんだろう・・・。
翌朝、全く声がしないな、と思ったら箱の中で死んでいました。
足の傷口は、腫れたまま壊死のように灰色になっていました。
私は寂しい気持ちのまま、サムリーのお墓の横に埋めました。
***
サムリーがこの世を去ってからの、数日間。
これまで起こらなかったような出来事が、次々と起こりました。
不思議だなーと思いながらも、その瞬間はいつも必死であまり考えるヒマがありませんでした。
でも、今思うとその一つ一つは、サムリーからの最後のメッセージだったように思うのです。
この世に生まれ、「家族」になるってことは
血が繋がっていてもいなくても
とてつもなく深く、説明のつかないような「縁」であり
私たちはその「縁」を大切に守らなければいけないのかな、と思います。
この世に生じたものは、いずれ必ず滅する時が来ます。
だからこそ・・・
私たちは、「今」というときを、行ないを、人を、やさしい思いを、大切にしなければいけないんですね。
最期のその瞬間まで立派に生きた、この子たちを
私の「先生」であった、その存在を。
私は一生、忘れることはありません。
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| 左がサムリー 右がセサミ |













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